まくり屋よっちゃんの株日記

株式投資や人生の雑感を記します。

ビジネスモデル、ビジネスモデル、うるせえよ!

個人投資家の間でビジネスモデルを分析し、互いに議論して、
割安性や成長性を勘案して企業をランク付けするのが静かなブームになっている。


「ここ何年か右肩上がりに成長していて、PERが一桁だから買いました」
みたいないい加減な根拠で株を買う人に比べたら堅実で素晴らしいと思う。


しかし、ビジネスモデル重視派は経営者を重視しないという。
上場に漕ぎ着けるような経営者はそもそも皆優秀であるというのは正論である。
が、ビジネスモデル派が経営者を無視する大きな理由は経営者の能力に賭けることが
知的に見えないからではないかと密かに思っている。


「この経営者は凄いと思うから株を買いました」と言っている人って
馬鹿みたいに見えるじゃないですか。


でもそういう馬鹿みたいな人が日本電産やソフトバンクで大儲けできた。


また、ビジネスモデル派は一度優れたビジネスモデルを構築すると半永久的に優位性が
持続すると考えているフシがあるのも気に入らない。バフェットは「馬鹿でも経営できる会社を買いなさい」と言っているが、それはコモディティ業界に投資することを
戒めているわけであって、経営者を軽視しろと言っているわけではない。


ピーシーデポを持ち出すまでもなく、ビジネスモデルなんて蟻の一穴で崩壊する。
蟻の一穴で土台が崩れ去るということを理解していて日々戦々恐々としているのが
優れた経営者であり、そういう経営者が運に恵まれて偶然優れたビジネスモデルを
構築できたときにビジョナリーカンパニーが誕生するのではあるまいか。


そういう意味で、ひふみ投信の経営者の顔が見えない企業には投資しないという考えには大いに賛同できるし、出来れば経営者だけでなく、幹部についても調査してから株を買いたいものだと思っている。